一宮の介護施設見学では、BCPが『あるか』だけでなく、停電・断水時に本人の介護と医療を何時間、どの優先順位で続けるかを聞いてください。 非常用電源、飲料水・食料、排泄、薬、空調、職員参集、家族連絡、避難先を本人の状態に当てはめます。計画書があっても、訓練と見直しが行われているかで実行性は変わります。
厚生労働省は自然災害時も介護サービスを継続するため、入所系を含むBCPガイドラインと訓練資料を公開しています。愛知県も高齢者施設へ、BCP、非常用自家発電設備、食料・飲料水・燃料等の備蓄を再確認するよう案内しています。家族は数量を推測せず、施設の現在の運用を見学日に質問します。
本人に必要な支援から質問を作る
| 止まるもの | 本人への影響 | 見学で聞くこと |
|---|---|---|
| 電気 | 吸引・酸素・ベッド・照明・空調 | 優先回路、電源種類、燃料、切替訓練 |
| 水道 | 飲水、食事、排泄、清拭 | 飲料水と生活用水、トイレ代替 |
| 通信 | 家族連絡、救急要請、記録 | 複数回線、充電、連絡順位 |
| 物流 | 食料、薬、衛生品、燃料 | 在庫日数、補給先、代替品 |
| 職員 | 夜間介助、服薬、移乗 | 参集不能時の最低体制と応援 |
本人が在宅酸素、喀痰吸引、インスリン、経管栄養、電動ベッドを使うなら、機器名と電源、必要頻度、予備品を伝えます。『発電機があります』という回答だけでなく、どのコンセント・機器へ給電し、空調や厨房と同時に何を優先するかを確認します。
施設見学の質問メモへ、停電、断水、通信、職員、避難の5欄を追加します。本人の医療情報や薬は変わるため、入居判定時、入居時、状態変化時にBCPへ反映する情報を誰へ渡すかも決めます。
非常用電源は有無より使い方を聞く
非常用自家発電設備、蓄電池、可搬型発電機は、出力、接続先、燃料、稼働時間、保守方法が異なります。家族が専門仕様を採点するのではなく、夜間停電を想定して、ナースコール、照明、医療機器、エレベーター、空調、厨房のどれが使えるかを具体例で聞きます。
発電設備は設置だけでなく、試運転、燃料入替え、接続手順、担当者不在時の操作が重要です。愛知県も正常動作の点検・確認を求めています。最後に訓練した時期、停電から切替までに困った点、改善した内容を尋ねると、書類が運用されているかを確かめやすくなります。
水・食料・排泄を一つの備蓄として見ない
備蓄は『3日分あります』という総量だけでは本人に合うか分かりません。飲料水、調理用水、生活用水を分け、嚥下食、アレルギー、糖尿病食、経管栄養剤の代替を確認します。ペットボトル本数を聞くだけでなく、保管場所から各階へ運ぶ方法も見ます。
断水時はトイレ、口腔ケア、清拭、洗濯、感染対策へ影響します。簡易トイレやおむつの在庫、汚物保管、臭気・感染管理、手洗い代替を確認します。施設へ相談するときの情報整理に、排泄方法と必要な衛生品も記録します。
職員参集と外部支援が遅れる前提で聞く
災害時は道路や公共交通が止まり、予定人数の職員が来られない場合があります。夜勤者だけの時間帯に発災した想定で、安否確認、参集基準、優先する介助、法人内応援、医療機関や行政との連携を聞きます。人数だけでなく、看護・介護・設備操作のできる役割を確認します。
愛知県は災害時情報共有システムによる被災状況報告を案内しています。施設が行政報告をする間、家族への個別連絡が遅れる可能性もあります。電話、メール、連絡アプリ、災害用伝言などの優先順位と、家族からの一斉電話を控える条件を入居前に共有します。
避難する場合と施設に留まる場合を分ける
建物内が安全なら施設で介護を続ける判断、浸水・火災・建物損傷で避難する判断を分けます。避難先の名称だけでなく、車いすや寝たきりの移動手段、車両、道路、薬・記録・電源の持出し、受入先との連絡を確認します。家族が迎えに行くことを当然の計画にしません。
災害の種類で行動は変わります。地震では建物・家具・配管、風水害では浸水想定と早期避難、猛暑停電では空調と水分、感染症流行中は避難先の区分が課題になります。施設所在地のハザードと建物階を見て、BCPが一種類の想定だけになっていないかを尋ねます。
見学後は回答と更新日を家族で共有する
見学回答は施設名、回答者、確認日と一緒に残します。設備や備蓄、連絡方法は変わるため、入居後も年1回程度や大きな訓練後に更新点を聞きます。備蓄庫を見せられない場合も、管理台帳、点検頻度、使用期限、責任者の説明で運用を確認できます。
BCPの回答だけで施設の良し悪しを決めず、通常時の介護・医療、費用、本人の希望、家族の距離と合わせて比較します。ただし回答が曖昧な項目は『確認中』として残し、契約前に正式回答を受け取ります。災害時に絶対安全という約束ではなく、弱点を把握して改善する姿勢を見ます。
見学時の行動は、①本人の機器・食事・排泄から停止時の影響を整理、②電源・水・職員・連絡・避難を具体例で質問、③訓練日と改善内容を含む回答を家族で保存、の3つです。
一宮で介護施設を見学するときは、本人の医療・介護情報を伝え、通常時の受入れに加えて停電・断水・災害時の継続方法を具体的に質問してください。
確認した一次情報
- 厚生労働省 介護施設・事業所のBCP作成支援(2026年9月5日確認)
- 愛知県 南海トラフ地震臨時情報について 高齢者施設等向け(2026年9月5日確認)
- 愛知県 介護施設等の災害時情報共有システム(2026年9月5日確認)
- ナーシングホーム北斗 公式サイト(2026年9月5日確認)
BCP、備蓄、非常用電源、職員体制、避難方法は施設・建物・本人の状態で異なります。見学時に各施設の最新計画と運用を確認してください。



