看護小規模多機能型居宅介護、通称『かんたき』は、原則として住み替えて暮らす入居施設ではありません。 自宅生活を続ける要介護者が、一つの事業所へ登録し、『通い』を中心に短期間の『泊まり』、自宅への『訪問介護』と『訪問看護』を状態に応じて組み合わせる地域密着型サービスです。

一宮市の案内では、市内の地域密着型サービス事業所は原則として一宮市の介護保険被保険者が利用対象です。厚生労働省の公表システムでは、看護小規模多機能は要介護1から5が対象で、要支援1・2は利用できないと案内しています。施設名に『ホーム』が入っていても、長期入居の部屋を借りる契約と同じとは考えません。

入居施設との違いを先に分ける

確認点看護小規模多機能入居施設相談時の質問
生活の拠点原則は自宅施設の居室夜を主にどこで過ごすか
通い事業所へ通う施設内で生活曜日・送迎・時間
泊まり必要時の短期宿泊継続居住連続日数・空き・費用
訪問介護と看護を自宅へ外部利用等は契約で異なる緊急時と夜間対応
対象要介護1〜5種別ごとに異なる要介護度・医療条件
地域地域密着型で市被保険者が原則広域型等で異なる住所と保険者

四つのサービスを一つの計画で使う

看護小規模多機能では、通所介護、ショートステイ、訪問介護、訪問看護を別々の事業者へ毎回頼むのではなく、登録事業所が本人の状態に応じて一体的に調整します。通いの日に看護を受ける、退院直後に泊まりを挟む、自宅へ訪問看護と訪問介護が入るなど、組合せを変えられることが特徴です。

ただし『いつでも希望どおり泊まれる』『毎日同じ時間に訪問する』という意味ではありません。登録定員、通い定員、宿泊室、職員体制、ほかの利用者の状況があります。相談時は、現在の利用枠、緊急泊まりの判断、送迎範囲、訪問時間、夜間連絡、看護師が対応する内容を具体的な一週間へ置き換えて聞きます。

退院直後の在宅生活に合うか確認する

厚生労働省は、主治医との密接な連携の下、退院直後や看取り期など医療ニーズの高い中重度の要介護者の在宅療養を支えるサービスと説明しています。点滴、創傷処置、服薬、吸引、カテーテルなど必要なケアがある場合は、病名だけでなく医師の指示、実施頻度、時間帯、急変時の対応を事業所へ伝えます。

退院までにケアマネジャーがいない場合は、病院の退院支援担当、一宮市の地域包括支援センター、介護保険窓口へ早めに相談します。退院日に合わせるため『泊まりだけ先に確保』と考えず、自宅の寝床、トイレ、服薬、家族の休息、訪問看護の指示書を含めた生活全体で判断します。

一宮市被保険者かと要介護度を照合する

看護小規模多機能は地域密着型サービスです。一宮市内の事業所を利用したい場合、一宮市の介護保険被保険者であることが原則です。住所地特例や転居予定など個別事情があるときは、事業所だけで利用可否を決めず、現在の保険者と一宮市へ確認します。家族が一宮市に住むだけでは本人の被保険者が一宮市になるとは限りません。

要支援1・2は看護小規模多機能を利用できません。認定申請中や区分変更中なら、結果が出る前後の暫定計画を担当者へ相談します。要介護度だけで利用が決まるわけでもなく、本人の在宅希望、医療内容、家族支援、事業所の受入体制を合わせて確認します。

見学では一週間の動線を作る

見学前に、月曜から日曜までの起床、食事、服薬、通院、入浴、家族不在時間、夜間不安を表にします。事業所には、通い開始と終了、送迎、訪問介護、訪問看護、泊まりを色分けして記入してもらいます。月額の介護保険自己負担だけでなく、宿泊費、食費、おむつ、交通、医療費など保険外費用も別行で確認します。

厚生労働省の介護サービス情報公表システムでは、一宮市内の個別事業所について所在地や運営情報を確認できます。掲載があることだけで空きや医療対応を保証するものではありません。公表情報を見た日を記録し、最新の登録枠、職員配置、協力医療機関、災害時対応、苦情窓口を事業所へ尋ねます。住み替えが必要なら、サ高住と住宅型有料老人ホームの契約比較など、入居系サービスを別に比べます。

相談前の行動を三つに絞る

相談前は、①自宅を生活拠点にする意思と一週間の支援を整理、②一宮市被保険者・要介護1〜5を確認、③通い・泊まり・訪問介護・訪問看護の実際の枠を事業所へ照合、の3つです。

入居施設と在宅サービスで迷うときは、夜をどこで過ごすか、必要な看護、家族が担える時間を同じ表にしてから施設相談へ進むと、名称だけの比較を避けられます。

確認した一次情報

対象、空き、医療対応、費用は本人と事業所で異なります。2026年9月20日時点の厚生労働省・一宮市の案内を基に、保険者、主治医、担当者、利用候補事業所へ確認してください。