認知症の親が道に迷う心配があるなら、行方不明になってから端末を探すのではなく、平時に一宮市のGPS支援を検討し、最近の全身写真、よく行く場所、服装、持ち物、家族連絡先を一枚へまとめます。 発生時は家族だけで長時間探し続けず、警察へ行方不明者届を出し、市の捜索メールにつなげられるよう準備します。
一宮市の認知症高齢者捜索支援サービスは、65歳以上、または65歳未満でも介護保険の要介護1~5・要支援1、2と認定され、認知症等で道に迷う可能性がある人を介護する家族等を対象としています。GPS端末とGPS内蔵インソールがあり、月額負担と検索方法が異なります。本人に合う携帯方法を試します。
GPS端末とインソールを生活動作で比べる
| 選択肢 | 2026年7月案内の負担 | 確認すること |
|---|---|---|
| GPS端末・ウェブ検索 | 月240円 | 家族がサイトで検索できるか |
| GPS端末・電話検索 | 月390円 | つばめタクシーへ電話する流れ |
| GPS内蔵インソール | 月330円 | 対応する靴とスマートフォン |
| 共通 | 業者へ直接支払 | 充電、通信、故障、解約 |
| 捜索メール | メール登録は無料 | 警察届と家族からの配信依頼 |
端末は、本人がいつも持つ物でなければ役立ちません。かばんを置いて出る人にはかばん型が合わず、靴を頻繁に替える人にはインソール管理が難しくなります。散歩、通院、ごみ出し、玄関での履替えを観察し、本人が不快に感じない方法をケアマネジャーや地域包括支援センターと相談します。
位置情報は通信状態、電池、屋内外で精度が変わります。契約前に、充電頻度、電池切れ通知、検索回数、捜索員派遣の有無と費用、防水、故障交換、家族のアカウント共有を確認します。地図上の一点だけを絶対視せず、最後に確認した時刻と移動方向を合わせて見ます。
本人の同意や理解を置き去りにしません。監視するためではなく、好きな散歩を続けながら帰宅を支える道具であることを分かる言葉で説明します。判断支援については認知症の親の施設契約と本人意思も参考にし、家族だけで一方的に決めない姿勢を保ちます。
捜索メールは発生前の協力者登録と分ける
一宮市行方不明高齢者等捜索メールは、家族等の依頼を受け、身体的特徴や服装などを登録協力者へ配信して早期発見を目指す仕組みです。協力者としてメールを受け取る登録は誰でもできます。一方、自分の家族が行方不明になったときの配信は、警察へ行方不明者届を出したうえで市へ依頼する流れを確認します。
事前に家族登録を済ませれば自動配信される、GPSを契約すれば警察届が不要になる、という仕組みではありません。高年福祉課へ、対象者情報を平時にどこまで相談できるか、発生時の市への連絡先、夜間・休日の扱いを確認します。家族内で『誰が警察、誰が市、誰が近隣』を担当するか決めます。
捜索メールは広い地域の協力を得る手段ですが、公開する情報は本人のプライバシーに関わります。顔写真、氏名、服装、身体特徴のどこまでを提供するかを担当機関と確認し、家族がSNSへ独自投稿する前に、警察と市の方法を優先します。発見後の配信停止・情報削除も確認します。
警察へ伝える一枚を月ごとに更新する
連絡票には、氏名、年齢、身長、体格、髪型、眼鏡、歩き方、会話の特徴、持病、服薬、緊急連絡先を書きます。最近の全身写真と顔写真を添え、最後に見た時刻・場所・服装・履物・所持金・交通系IC・自転車・よく行く店や以前の勤務先を追記できる空欄を残します。
写真は数年前の行事写真だけでなく、現在の体格と髪型が分かる明るいものへ更新します。衣替えごとに上着、帽子、杖、靴を撮ります。GPS端末の契約番号、検索サイト、充電場所も同じファイルへ入れますが、公開用資料にパスワードや暗証番号は書きません。
通帳や現金管理の情報とは分けます。親のお金を家族が管理する場合の記録を参考に、捜索連絡票には必要最小限の所持品だけを書き、資産情報を近隣配布しません。紙は家族宅、データは権限を限定した共有場所へ保管します。
外出を止めるより危険地点を減らす
玄関を施錠して外出を全面的に止めるだけでは、本人の不安や閉じ込めにつながる場合があります。散歩の時間帯、曲がり角、川、踏切、交通量の多い道路、休憩する店を家族と支援者で把握します。靴や杖に連絡先を付ける方法は、本人の尊厳と個人情報に配慮して位置を選びます。
近隣の人、民生委員、デイサービス、かかりつけ医へ、本人の状態をどこまで共有するか家族で決めます。『認知症だから見張って』ではなく、いつもの散歩から外れて困っている様子なら家族へ連絡してほしい、と具体的に依頼します。市の捜索メール協力者登録も、家族以外が地域の仕組みを理解するきっかけになります。
厚生労働省は、自治体をまたいで身元不明のまま保護されている人を探すため、情報公開を行う自治体へのリンクを案内しています。日常の行動範囲が市境や鉄道沿線へ広がる人は、一宮市内だけを想定しません。警察へ交通手段と過去の発見場所を伝え、遠方の家族にも連絡票を共有します。
自宅での見守りだけでは夜間外出や介護負担を支えきれない場合は、本人の生活を急に奪わず、短期利用や見守り体制を含む介護施設の選択肢を家族で比較します。
今日からする三つ
①最近の写真と特徴・よく行く場所を連絡票へ整理、②一宮市へGPS支援の対象・端末・申請を相談、③警察届、市の捜索メール、家族・近隣連絡の担当と順番を決めます。
確認した一次情報
- 一宮市 認知症高齢者捜索支援サービス(2026年10月14日確認)
- 一宮市 行方不明高齢者等捜索メール(2026年10月14日確認)
- 厚生労働省 行方のわからない認知症高齢者等をお探しの方へ(2026年10月14日確認)
GPSや地域配信は発見を保証するものではありません。2026年10月14日時点の一宮市と厚生労働省の案内を基に、本人の状態と緊急性に応じて高年福祉課、地域包括支援センター、警察へ確認してください。



